Friday, October 29, 2010

浮かび上がるイメージ

暗室の暗闇でフィルムに写し撮った光を丁寧に印画紙に焼き込む。
引き延ばし機から照射される光がフィルムを通って印画紙に降り注ぐ。

手のひらや紙で作ったパーツを使い、部分的に覆って一部を焼き込んでいく。
その後印画紙を現像液の中へゆっくりと浸し、
トングを使いチャプチャプと印画紙を揺らすと、
何も無かった白い印画紙に、静かにイメージが浮かび上がってくる。

そのイメージが浮かび上がる瞬間のアノ感じは何なのだろう。
何とも言えない感慨と感動がわき起こってくる。
どんな駄作でもイメージが浮かび上がるその一瞬だけは傑作に見えてくる。
(そして大抵はただの駄作だったりする)

そんな自分も今ではデジタル一眼レフをメインで使っている。
デジタルでは上記のような感慨深い一瞬は無い。
パソコン上でのRAW現像〜レタッチを経て、
プリンターでワークプリントを出力するのが通常のフローだ。

フィルムは時折思い出したように使うのみで作品撮りなどには
ほとんど使っていない。

しかし、暗い室内で引き延ばし機を使い丹念に焼き込み、
現像液に浸した白い印画紙から、
静かに浮かび上がるイメージを見た時のアノ感動は何者にも代え難い...
写真をやっていてこの喜びを知らないのは、ある意味不幸だとすら思う。

これは生活の掛かっているプロではない、
アマチュアだからこその感動であり、感慨だったのかもしれない。
でもそういったメンタル的な喜びや感動は人生を豊かにしてくれると思う。

Friday, October 22, 2010

生産終了...

コシナがZKマウント向けのレンズの生産を終了したという話。
悲しく思っているPENTAXファンも多くいると思う。
でも、おそらくペンタックスのカメラを買う人の多くは、将来的にフルサイズにしたいとか、フラグシップ的なカメラを使えるようになりたいとか、そういう事をあまり意識していない人が多かったんじゃないだろうか?
ペンタックスの今までまでの戦略を見てもフルサイズのフラグシップを出すとは思えず、話題になる機種もエントリー的な機種が多かったように思う。初代のist*Dにしても今のK-rにしてもそうである。
もちろんフィルム時代からの旧来のPENTAXファンの人達はミドルクラス以上を求めている人も多かったかもしれない、でも多くのユーザーは違っていたのであろう。
そういうライトなユーザーさん達にはZeiss LENSと言われてもピンとこなかったのであろう。「マニュアルでしかフォーカス出来ないし、値段も高い。見た目はちょっとカッコいいけど...」という人が大半を占めているが故にあまり売れない。
これがニコンやキヤノンの場合はプロ〜ハイアマ辺りのヘビーな方々が多くいて、彼らはZeissの価値も当然解っているし、マニュアルフォーカスというのも必ずしもマイナス材料になるわけではない。むしろ物としての価値、Zeiss LENSの描写というものに価値を見いだすであろう。
撤退は悲しいことだけれど、今回はマーケティング的なミスという事だったのかもしれない。

Tuesday, October 19, 2010

GXRを購入(予定)


先日アマゾンでGXR本体&A12 28mm(予約)をポチってしまった。
GRDを手に入れて以来スナップ用としては一応満足して使っていたのだが、どこかに「まあこれで我慢するか...」といった気持ちがあった。なんせフィルム時代にはコンパクトでもフィルム部分は一眼レフやレンジファインダーなどの大きいカメラと同じだったので、出来た写真の画質の違いは基本的にレンズの違いであったり、AE、AFといったカメラに依存する部分だけであった。
しかしデジタルの時代に発売されたGRDの場合、映像素子のサイズが他のコンパクトデジタルと変わらない。それゆえに被写界深度が深く、28mmの広角ということと相まって大抵の写真はパンフォーカスで撮れてしまう。
また小さい映像素子のせいか画像を少し引き延ばすと画質的なアラが目立ったり、少しトーンカーブをいじると画像が破綻しがちという問題もあった。
そこで今度登場するA12 GRLENS 28mm/f2.5の話を聞いた時には「やっとフィルム時代のGRと同じ感覚で使えそうだ」と思った。
正直言ってGRD3を購入してから、それほど年月は経っていない。わずかに数ヶ月前である。
しかしながらGXR+28mm GRLENSは完璧過ぎた。あえて欠点を上げるとすれば上背が少し高く、大きく感じることだが、それは大した問題ではない。GRのようにフルプレススナップ機能もあるし、十分にキャンディッドフォトに使えるサイズと機能である。
そういう事なのでGRD3はあえなくドナドナすることにした....

P.S.
現在はボディ部分だけが先にアマゾンより届き、レンズユニットの到着を首を長くしてまっている。

Wednesday, October 13, 2010

スカイツリーを再び見てきた

       D700 AF-S24-120 F4 VR

スカイツリーが13日夜に完成前にライトアップのテスト点灯をするらしいと、WEB上のニュースにて発見した。
会社で同僚と話をしていて、せっかくだから見に行こうという話をしていた。
この情報はYAHOOニュースなどでも載っていたため比較的皆が知っていたらしい。

当日の夜、仕事帰りに浅草で下車。カメラを持って外へ出ると、案の定ものすごい人数の人たちで溢れかえっていた。

以前、スカイツリー周辺に来たときに軽くロケハンしていたので、狙った撮影ポイントへ行くと、ほんの数人しか先客がいなくて正直ホっとした。

早速三脚をセットして点灯を待っていたが、「アレッ?」というような量のライトアップしか写らなかった。完成した後では2000ヶ所、今回は50ヶ所ということだったが、それにしても寂しい感じだった。

一応報道では13日の18時半頃から3時間くらいという話だったし、20時過ぎには見切りをつけて撤収した。

それにしても少しでも見晴らしが良い場所では人が密集しており、ガッカリした雰囲気が満ちていた。早々に帰る人、諦めきれずにカメラを三脚にセットしたままの人、いろんな人達がいた。

Friday, October 08, 2010

スカイツリー見てきた

       D700 SIGMA 70-300/f4-5.6 DF MACRO

13日の夜18時30分から3時間だけスカイツリーがライトアップされるという話を聞き、ロケハン的にぶらっと見に行ってみた。浅草近くから見ると想像以上にデカイ。近くに寄ると中々の迫力だった。
でも思うのはスカイツリーというネーミングも外観のデザインも、もうちょっとどうにかならなかったのかな〜。正直東京タワーの方が百万倍もカッコイイ。