Monday, January 31, 2011

Wednesday, January 19, 2011

「まにらで黄昏れ、酒を飲む」 その3

 マイクに連れられ最初に向かったのはパサイ通りの一角にあるカラオケ、カラオケといっても日本で言う所のフィリピンパブのようなモノで、店内の様子はキャバクラと大差無い。途中でマイクの別の取引相手の日本人3人も加わり、マイク、三田さん、俺、その日本人3人で店に入った。
 マイクはその店で顔がきくのか我々は奥のVIPルームに通され、先ずは女の子を選んでくる様に促された。正直こういう店に慣れていなかった俺はとりあえず日本語が話せて人当たりの良さそうな人を選びその娘と話しながら静かに飲む事にした。
 その娘は昔日本で暮らしていた事があるらしく、日本でもフィリピンパブの様な所で働いていたようだった。なんとなく落ち着いた感じの娘で話しやすく慣れないながらも楽しく飲めた。
 隣の席では三田さんが別のキレイな感じの娘と飲んでいたのだが、その娘はどうやら日本語が話せないようだった。三田さんも英語が話せないはずで意思疎通が難しいと思うのだが、なぜだか楽しそうに談笑しているように見えたのが不思議だった。
 その店は結局2時間程しか滞在せず、次にタクシーでマニラの歓楽街であるマビニ、エルミタ周辺のエリアに向かった。
 まずは、ショーパブの様な店に入り、殆ど裸のような女性が舞台で踊ったり、オカマ(たぶん)の人達がコントを繰り広げるのを見ながら酒を飲んだ。三頭身位の人達がコメディっぽい芝居を演じるような物もあったが、正直どれも素直には楽しめなかった。なんとなく演じている側(おそらく社会的弱者)とそれを見て笑う裕福層の関係性が気持ち悪く、覚めた目でしか繰り広げられるショーを見られなかった。後に他のライブバーやショーパブに行った時にはそういう感じを受けなかった。店によって色々なのだろうし、日本や他の国でも同じような社会的構図はあるだろう。
 しばらくするとその店を出て、いかにも怪しげな店に連れられて入った。店は非常に暗くて狭く、小さいテーブルがいくつかあり、数人の男女がビールを飲みながら話していた。その奥には数人の水着姿の女性達が雛壇のような所で立ちながら所在なげに体をくねらせていた。
 マイクは誰か好きな娘を選べと言い、三田さんや他の日本人3人は少し興奮気味の様だった。成る程ここはそういう店なのかと理解したが正直気が進まなかった。断ろうかとも思ったが、俺は仕事でマニラに来ていることを思い出し、「あからさまに断ると角が立つかな」と思った。とりあえず適当に女性を選ぶと、その娘を連れてタクシーに乗り込みホテルへ向かった。
 タクシーでホテルに向かう途中、やっぱりフィリピンなど東南アジアの国でビジネスをというと接待等でこういう事は普通なのだろうか?とか、そういや昔誤って未成年を連れ出して途中警察に捕まりそうになった奴がいたっけとか考えていた。
 ホテルに着くと俺は一緒に来た女性にお金を渡し、「今日はこれで帰ってくれ」と言い、部屋で寝る事にした。シャワーを浴びて少しビールを飲み直してからベッドに倒れ込んだ。横になりながら「少し多く渡しすぎたかな」などと考えながらウトウトし、そのまま寝てしまった。

つづく(登場人物の名前は全て仮名です)

In 鎌倉

D700 SIGMA 70-300mm

In 横浜


NEX-5 E18-55 f3.5-5.6

Tuesday, January 18, 2011

NEX-5の暗所での撮影能力

NEX-5 E18-55 f3.5-5.6

NEX-5には手ぶれ軽減モードというものがあり、複数毎連射して情報を補完して一枚の画像にする訳だが、これが中々に凄い。
手持ちでの撮影にも関わらず低感度ISO&三脚でしか撮れそうも無い写真が撮れてしまうのだ。
上記の写真など手持ちでは一眼レフでも撮れないであろう程暗い場所での撮影だったのだが、結構キレイに撮れている(しかも標準ズームだからレンズは解放でもそんなに明るくない)。このカメラ結構スゴイです。