Friday, August 20, 2010

撮る、仕上げる、見せる

写真を撮るのが好きだという人は多い。だけど撮った後の処理〜プリント〜見せるまで込みで考えている人は結構少ないと思う。
これまで写真の関係のワークショップに通ったり、写真のサークルに入ったり、写真好きの友達達、色んな人達と写真について話してきたが、写真を撮ったあとにPCで処理したり、プリンターで出力する際にサイズや用紙に工夫する人は少数派だった。

ワークショップに来るような人達はやはり意識が高いというか、色々とこだわりのある人が多かった。カメラ、フィルム、PCでの処理、プリントそれぞれに拘りもあり、他の人がどういうプロセスで作品を仕上げたかに対する関心度も高い。

サークルや一般の写真好きの人達だとパソコンでの処理やプリントへの関心の度合いはあまり高くなく、関心はあっても少しピントを外した見解の人も多い。

何が言いたいのかと言うと、写真行為において「カメラで被写体を写す」という部分は写真行為全体の半分(もしくはそれ以下)だと言う事。以前ワークショップに通っていた頃、師匠の渡部氏が「人に見せるという事」は非常に大事だと言っていた。
つまり「写真を撮る」、「写真を仕上げる」、「写真を見せる」の三つのプロセスが大事じゃないかなという事。

ちなみに人に見せる場合できればA4(または六つ切り)以上の紙にプリントした物をお進めする。モニター越しだと写真が実際よりも良く見えてしまう傾向があるように思うからだ。
ダメな写真は大きく紙にプリントすると非常につまらない物に見えるので、見る目が厳しくなって良い。

カメラで撮った後、写真をどのように仕上げて人に見せるのか、そもそもどんな写真をセレクトするのか。デジタルの時代だからこそ、もっと考えてみた方がいいんじゃないかと最近強く思う。

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